エスワティニのストライキ、反王室、学校閉鎖と台湾の関係と今後について(旧スワジランド)

エスワティニ(スワジランド)

最近エスワティニでいくつかの問題が大きくなってきています。

要因はいくつかあるのですが、

その結果、先生を含めた公職者によるストライキが起こっています。

 

View this post on Instagram

 

<18 Sep 2018 – Toyi-Toyi> エスワティニのストライキ行進に参加。 ** エスワティニでは現在先生などの公職の方の賃金問題が大きくなっており、ストライキが起こってます。 今日はその大規模な街中行進の初日でした。ので、先生の同僚とともに参加することに。 (危険になりそうなシチュエーションは避けました。警官の目の前など。) ** Toyi-Toyi(Toy-Toy)は元々はダンス行進のような意味合いで、あまり激しいことはしません。基本は皆んなで歌い、ダンスしながら抗議活動として省庁や警察までいきます。 ** 行進の周りには警察がしっかり配備されており、またごく稀に最後の写真のようなしっかりとした鎮圧武器を持っている人もいました。が、今日は全体的に平和的でした。 自分みたいな人は他にはいなかったので色んな人に声をかけられましたが、やってるのはストライキだけどみんな気さくで優しかった…!笑 ** 前回(先月)にはデモ活動中に撃たれた人もいたらしく、明日明後日(19日、20日)と続くのですが激化しないことを願います。 #eswatini #swaziland #mbabane #toyitoyi #toytoy #エスワティニ #スワジランド ** 話した人の中には反王室的な意見をはっきり言う人も居ました。今後この活動が長く続くと、もしかしたらこの国で何か大きい政治的な転換点が来る可能性も…?

A post shared by Yuji Nemoto (@motyu11) on

経緯 ー夏休み前ー

私がストライキの予兆?を知った最初の出来事は、

2018年6月29日に、TUCOSWA(Trade Union Congress of Swaziland)とSNAT(The Swaziland National Association of Teachers)が政府に以下のような嘆願書を出すためのマーチ(行進)を行うということでした。

<嘆願書の内容抜粋>

  • CoLA(cost-of-living adjustment)の実施・・・生活費増加へ対応するため
  • 最低賃金の実施/上昇
  • 学校事務職員の政府による正式採用
  • パスポート発行手数料の無償化(現在約5000円)

など。。。

このマーチを行った結果、政府から回答は無く、

またマーチ中に警官隊との衝突によりけが人が出ました。

その後も何度か、このようなマーチと警察・軍との衝突が起こります。

ただこの時はまだ学校も一応普通に開いていました。

「政府が回答しなかったら、夏休みが長くなるぞYuji!ガハハハ」と笑っていた教頭を思い出します。(いや、最近も普通に笑ってますけどね彼。)

 

経緯 ー夏休み後ー

夏休みが終わって、学校が始まるとなったのですが、

先生たちが新学期初日からストライキに入ってしまいました。

 

View this post on Instagram

 

エスワティニの先生のストライキとそのミーティングに参加。 エスワティニの高校は今日から新学期なんですが、 先生たちの組織団体と政府の間で賃金交渉が難航しており、 今日は授業無し、支部毎に集まって集会が開かれていました。 自分は首都のムババネ集会に参加。 これ自体はスピーチしたり、歌ったり踊ったり、とても平和的でした。 スピーチの内容は給料について、学校での費用について、 税金が上がって生活費があがっていることについて、 王族のお金の使い方について、 50/50(今年エスワティニは独立50周年と王の誕生50周年記念の年)の費用についてなど、 広く話しており、結論としては自分たちの給料も上げてもらわねばやっていけん!という内容。 中でも気になったのは、(やや身近にも感じるので) 中国が直近のフォーラムでアフリカに支援すると表明し、 アフリカで唯一台湾と国交があり上記に含まれない(支援がされない) ことについての話し。 中国と国交を持ったほうが利益が大きいじゃないか、という意見がありました。 さてどうなのかなぁ。。。 ストライキは政府からレスポンスがあるまで続きそう。 来週は大規模なマーチも予想されてるよう。 さてどうなるのか。 #eswatini #swaziland #jica #青年海外協力隊 #エスワティニ #スワジランド #先生 #ストライキ #授業計画が授業始まる前に崩壊する #政治色強すぎる発言は裏に誰かいないかなと気になる

A post shared by Yuji Nemoto (@motyu11) on

その後、

「ストライキに入るから来週から授業無いよ」

と言われますが、翌週普通に授業が始まりだします。

。。。と、思ったら、次はまたストライキに入ります。

 

2018年

9月11日 新学期始まると共にストライキも始まる

9月11日 各主要都市で先生たちの集会が行われる。

9月18日 大規模ストライキ(トイトイ Toyi-Toyi/Toy-Toy)が各主要都市で行われる。一部で警察と衝突。怪我人も出る。

9月19日 中央都市で再度ストライキ行進、この日も警察と衝突して怪我人が出る。

9月20日 最大規模のストライキ予定が、警察からの事前ストップにより中止される。

9月21日 下院選挙(上記ストライキ者の一部は選挙ボイコット。中止にはならず。)

9月25日 ストライキ継続の予定が「新政権の動きを一旦見よう(期待しよう)」と一旦ストライキが止まる。

9月26日 止まった、とみせかけて、「やっぱ皆で集まって意見を集約しよう」となる。

9月27日 再びストライキ、デモ行進。警察と衝突。放水車などが使われた。

9月28日 翌週からのストライキも予定されるが、翌週は高校生の卒業試験が始まる予定。


と、こんな感じでだいぶ混迷してます。

 

先生、公職者の主張

ストライキや集会の中では、参加者からの主張が色々と聞けます。

一つに要求としては上にあげたような、

賃金交渉・生活改善系が主に目立ちますが、「なぜそう主張するのか?」をまとめてみます。

生活費の上昇

昨今、エスワティニでは税金の上昇・ガソリン価格の上昇・生活日用品価格の上昇が続いています。

これらがベースの背景にあります。

 

数年間給与が上昇していない

これは先生たちから聞いただけですが、

ここ数年給料は上がっていない(のに、生活費は上がっている)

ということでした。

王室の浪費

国王が2台目の個人ジェット機を買ったり、

黄金のダイニングルームを作ったり、

ダイヤの散りばめられたスーツで誕生日祝いしたりと確かに浪費が目立ちます。

これ抑えてよ!ってのが主張になっています。

また今年は50/50(独立50周年/国王50歳の誕生日)のお祝いもあり、

その際の大規模なお祝いや、

国名変更にかかる費用が問題視されています。

(国民の声というより、国王の判断で変わったため)

 

台湾との関係は、国民にプラスなのか?

さらにさらに、一部の人からの主張では、

エスワティニと台湾が国交を続けることは、

王室にはプラスだけど国民にはマイナスだよ!!

という声があがっていました。

これは、中国がアフリカへの支援を表明したのですが、

台湾との国交があるため、エスワティニだけは支援対象ではありません。

 

(実際には、これまで台湾は多額の支援をしているので、国王だけが得してきたわけではありません。)

 

そして最近(2018年10月)の状況

10月、アップ日の11月に入っては、

ストライキは一旦止まっています。

が、見かけだけで、

ストライキやる意思は止まっていないみたいです。

というのも、

  • 公職者の給料は上がってない
  • 電気代が上がることがほぼ確定している
  • 新しい内閣、首相になっての様子見をしている(という説)

などなどがあり、再開される可能性がいつでもあります。

 

個人的な予想ですが、来年1月終わりから2月頭に再開されるんじゃないかなと。。。

先生業務を停止出来るタイミングで先生たちはストライキしたがるので

 

今後どうなるエスワティニ?

さて今後どうなるかは、もちろん個人ではわからないわけですが可能性として、

  1. 新内閣・首相が何か策を発表する
  2. 何も発表しない(ストライキ再発する)
  3. 反王室運動が過激化して泥沼化する(どこかの支援込)

などなどが考えられます。。。。

 

エスワティニの人にとっての幸せってどのパターンなのか?

と考えると、なかなか難しいところです。

また、新しい展開があれば続報を書きたいと思います!

 

※便宜上8月の長期休みを「夏休み」と言っていますが、現地では季節は冬ですし特に休みには名前を付けて呼んではいません。

コメント